運動器のトラブル別解説(2) 首・肩・腕のトラブル       緑風堂治療院 



胸郭出口症候群(2)〜胸郭出口症候群の治療

胸郭出口症候群の治療は、日常生活での姿勢、動作の改善と運動療法が中心となります。胸郭出口症候群と診断された患者で手術など外科的治療が必要な対象は1割程度とされています。マッサージは対症療法(表面的な症状の消失あるいは緩和を主目的とする治療法:ウィキペデア「対症療法」より引用)として有効ですが、根本的な治療を目指すものではありません。

日常生活での姿勢・動作の注意点

症状を悪化させるような動作を避ける・・・腕を上げた位置での仕事。重い物を持ち上げるような運動や労働。リュックサックで重いものを担ぐ。

立位・座位での姿勢・・・良い姿勢を保つことにより、首や肩への負担を減らします。座位での正しい姿勢については本サイトの肩こり(2)を参考にしてください。立位での姿勢はぜひ下記の姿勢チェックをやってみてください。

正しい姿勢のチェック・・・壁を背中にくっつけて立ちます。後頭部と肩甲骨、おしり、ふくらはぎ、かかとが壁につき、腰の後ろに手のひら1枚分くらいのすきまができるのが良い姿勢です。自分で姿勢をチェックして、日常生活でも正しい姿勢を保つよう心がけましょう。

*「次世代整体福岡コンディショニングJin HP 正しい姿勢チェック」より抜粋

運動療法

壁押し運動・・・前章でも言いましたが、胸郭出口症候群になりやすい人は左右の鎖骨のラインが水平に近くなっています(正常だと軽いV字になっています)。ですから、鎖骨を持ち上げる筋肉を鍛えることがとても大切です。
壁押し運動は脇を締めて壁を押す(壁を相手に腕立て伏せをする)だけのとても簡単な運動療法です。一度に20回程度、これを4〜5回繰り返すことで、1日100回を目指しましょう。運動療法は続けることが何よりも大事です。

*「腰痛99話 腰椎のそりを減らす壁押し運動」より抜粋

ストレッチ・・・首筋を伸ばすなどのストレッチは胸郭出口症候群に伴う肩こりには有効ですが、注意していただきたいことが1点あります。それは強いストレッチはやらないことです。痛みが出るほどの強いストレッチは、疲労をまして逆効果になってしまいます。弱めのストレッチを1ポーズ40秒。これが胸郭出口症候群のストレッチのめやすです。

鍼灸治療

神経、血管を絞扼(締めつけている)している筋肉を特定し、刺鍼・施灸によって筋肉の緊張緩和、患部の血行促進を行います。運動療法と合わせてやると効果的です。


姿勢矯正ベルト

鎖骨と肩甲骨を持ち上げる姿勢矯正ベルトを使用する方法もあります。整形外科で処方されれば保険が適用されるので3000〜4000円ほど。市販もされているようです。しかし、これはあくまでも補助的な装具なので、基本的にはご自身の筋肉で骨格を矯正されることをお勧めします。


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